厚生労働省は、平成28年度における石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況（速報値）をまとめた。
それによると、石綿（アスベスト）による肺がん、中皮腫などの労災保険給付の請求件数は1106件（石綿肺を除く）となっており、前年度（1063件）と比べ43件（4.0％）の増加となった（前年度の件数は確定値。以下同じ）。
これを疾病別にみると、肺がん424件（前年度414件）、中皮腫596件（同578件）、良性石綿胸水31件（同26件）、びまん性胸膜肥厚55件（同45件）となっている。
次に、支給決定件数（28年度中に請求されたものに限らない）は981件（石綿肺を除く）となっており、前年度（969件）と比べ12件（1.2％）の増加となった。疾病別では、肺がん386件（前年度363件）、中皮腫540件（同539件）、良性石綿胸水20件（同20件）、びまん性胸膜肥厚35件（同47件）となっている。
また、23年度から別集計を開始した石綿肺の支給決定件数が74件（前年度64件）となっており、28年度の支給決定件数は合計で1055件となった。
詳しくはこちらまで（厚生労働省のホームページに移動します）。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000169046.html