精神障害の労災請求件数は前年度比337件増の2683件 ~4年度・過労死等の労災補償状況~
2023年7月11日
厚生労働省は、令和4年度「過労死等の労災補償状況」(過重な仕事が原因で発症した脳・心臓疾患、仕事による強いストレスなどが原因で発病した精神障害の労災補償状況)をまとめた。
それによると、脳・心臓疾患の労災請求件数は803件で、前年度(753件)と比べ50件増加した。
また、業務上認定されたのは194件(当該年度内に業務上認定された件数で、当該年度以前に請求があったものを含む。以下同じ)で、前年度(172件)と比べ22件増加している。
請求件数は3年ぶりの増加、業務上認定件数は6年ぶりの増加となった。
次に、精神障害についてみると、労災請求件数は2683件で、前年度(2346件)と比べ337件増加した。
また、業務上認定されたのは710件で、前年度(629件)と比べ81件増加している。
請求件数は2年連続の増加、業務上認定件数は4年連続の増加となった。
なお、精神障害に係る労災請求事案の場合、精神障害の結果、自殺(未遂を含む)に至った事案があるが、4年度は2683件中183件(うち業務上認定67件)となっている。
また、裁量労働制対象者に係る業務上認定件数は、脳・心臓疾患が3件(前年度2件)で、いずれも専門業務型裁量労働制対象者に関する支給決定となっている。
また、精神障害の業務上認定件数は8件(前年度7件)で、いずれも専門業務型裁量労働制対象者に関する支給決定となっている。
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