精神障害の労災請求件数は前年度比205件増の3780件~6年度・過労死等の労災補償状況~

2025年6月30日

厚生労働省は、令和6年度「過労死等の労災補償状況」(過重な仕事が原因で発症した脳・心臓疾患、仕事による強いストレスなどが原因で発病した精神障害の労災補償状況)をまとめた。
それによると、脳・心臓疾患の労災請求件数は1030件で、前年度(1023件)と比べ7件増加した。
また、業務上認定されたのは241件(当該年度内に業務上認定された件数で、当該年度以前に請求があったものを含む。以下同じ)で、前年度(216件)と比べ25件増加している。
請求件数、業務上認定件数ともに3年連続の増加となった。

次に、精神障害についてみると、労災請求件数は3780件で、前年度(3575件)と比べ205件増加した。
また、業務上認定されたのは1055件で、前年度(883件)と比べ172件増加している。
請求件数は4年連続の増加、業務上認定件数は6年連続の増加となった。
なお、精神障害に係る労災請求事案の場合、精神障害の結果、自殺(未遂を含む)に至った事案があるが、6年度は3780件中202件(うち業務上認定88件)となっている。
また、裁量労働制対象者に係る業務上認定件数は、脳・心臓疾患が4件(前年度3件)で、専門業務型裁量労働制対象者が3件、企画業務型裁量労働制対象者が1件となっている。
また、精神障害の業務上認定件数は4件(前年度6件)で、いずれも専門業務型裁量労働制対象者に関する支給決定となっている。
複数業務要因災害に係る業務上認定件数は、脳・心臓疾患が6件(前年度5件)、精神障害が2件(同4件)となった。
詳しくはこちらまで(厚生労働省のホームページに移動します)。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59039.html

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