法違反率、改善基準告示違反率ともに前年並み ~令和5年・自動車運転者使用事業場の監督指導結果~
2024年8月1日
厚生労働省は、自動車運転者を使用する事業場に対する令和5年の監督指導状況、送検状況を取りまとめた。
それによると、監督指導を行った3711事業場のうち、3049事業場に何らかの労働基準関係法令違反が認められた(違反率82.2%)。法違反率は前年(83.0%)と比べ0.8ポイントの低下となっている。
また、自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(平成元年労働省告示第7号、最終改正令和4年厚生労働省告示第367号(適用:令和6年4月1日)。
通称・改善基準告示)の違反が認められた事業場数は1999事業場となっている(違反率53.9%)。改善基準告示違反率は前年(53.8%)と比べ0.1ポイントの上昇。
業種別の法違反率は、トラック81.6%(前年82.8%)、バス80.3%(同76.4%)、ハイヤー・タクシー90.0%(同88.2%)となっている。
また、業種別の改善基準告示違反率は、トラック58.3%(前年58.1%)、バス52.8%(同40.7%)、ハイヤー・タクシー33.4%(同30.3%)となっている。
次に、送検の状況をみると、労働基準関係法令違反により送検した件数は54件(前年58件)となっている。
業種別の送検件数は、トラック45件(前年44件)、バス5件(同1件)、ハイヤー・タクシー1件(同8件)となっている。
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