平成30年度の石綿関連疾病の労災認定は1057件~厚生労働省まとめ~
2019年12月20日
厚生労働省は、平成30年度における石綿関連疾病の労災保険給付などの請求・決定状況(確定値)をまとめた。
それによると、石綿(アスベスト)による疾病の労災保険給付に係る30年度の請求件数は1169件となっており、前年度(1085件)と比べ84件の増加となっている。疾病別では、肺がん417件(前年度443件)、中皮腫649件(同571件)、良性石綿胸水35件(同25件)、びまん性胸膜肥厚68件(同46件)となっている。
次に、30年度中の決定件数(当該年度に請求されたものに限らない。以下同じ)をみると、全体で1097件、そのうち支給決定(業務上認定)件数が997件となっている。疾病別では、肺がん437件(うち業務上認定376件)、中皮腫565件(同534件)、良性石綿胸水37件(同34件)、びまん性胸膜肥厚58件(同53件)となっている。
業務上認定の件数を前年度と比較すると、全体では10件の増加、疾病別では、肺がんが41件増加、中皮腫が30件減少、良性石綿胸水が5件減少、びまん性胸膜肥厚が4件増加となっている。
また、23年度から集計を始めた石綿肺(じん肺の一種。じん肺として労災認定されたもののうち、石綿肺と判断したものを別途集計)の支給決定件数は60件(29年度52件)となっており、これを含めると30年度の石綿関連疾病の業務上認定件数は1057件(同1039件)となる。
詳しくはこちらまで(厚生労働省のホームページに移動します)。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08389.html