令和6年度の石綿関連疾病の労災認定は1211件 ~厚生労働省まとめ~
2025年12月19日
厚生労働省は、令和6年度における石綿関連疾病の労災保険給付などの請求・決定状況(確定値)をまとめた。
それによると、石綿(アスベスト)による疾病の労災保険給付に係る6年度の請求件数は1529件となっており、前年度(1305件)と比べ224件の増加となっている。
疾病別では、肺がん643件(前年度535件)、中皮腫747件(同664件)、良性石綿胸水45件(同34件)、びまん性胸膜肥厚94件(同72件)となっている。
次に、6年度中の決定件数(当該年度に請求されたものに限らない。以下同じ)をみると、全体で1349件、そのうち支給決定(業務上認定)件数が1140件となっている。
疾病別では、肺がん561件(うち業務上認定424件)、中皮腫675件(同628件)、良性石綿胸水36件(同30件)、びまん性胸膜肥厚77件(同58件)となっている。
業務上認定の件数を前年度と比較すると、全体で30件の減少、疾病別では、肺がんが9件減少、中皮腫が14件減少、良性石綿胸水が8件増加、びまん性胸膜肥厚が15件減少となっている。
また、平成23年度から集計を始めた石綿肺(じん肺の一種。じん肺として労災認定されたもののうち、石綿肺と判断したものを別途集計)の支給決定件数は71件(前年度62件)となっており、これを含めると6年度の石綿関連疾病の業務上認定件数は1211件(同1232件)となる。
詳しくはこちらまで(厚生労働省のホームページに移動します)。
