令和5年度の石綿関連疾病の労災認定は1232件 ~厚生労働省まとめ~
2024年12月17日
厚生労働省は、令和5年度における石綿関連疾病の労災保険給付などの請求・決定状況(確定値)をまとめた。
それによると、石綿(アスベスト)による疾病の労災保険給付に係る5年度の請求件数は1305件となっており、前年度(1361件)と比べ56件の減少となっている。
疾病別では、肺がん535件(前年度566件)、中皮腫664件(同696件)、良性石綿胸水34件(同22件)、びまん性胸膜肥厚72件(同77件)となっている。
次に、5年度中の決定件数(当該年度に請求されたものに限らない。以下同じ)をみると、全体で1308件、そのうち支給決定(業務上認定)件数が1170件となっている。
疾病別では、肺がん530件(うち業務上認定433件)、中皮腫663件(同642件)、良性石綿胸水23件(同22件)、びまん性胸膜肥厚92件(同73件)となっている。
業務上認定の件数を前年度と比較すると、全体で91件の増加、疾病別では、肺がんが15件増加、中皮腫が45件増加、良性石綿胸水が4件増加、びまん性胸膜肥厚が27件増加となっている。
また、平成23年度から集計を始めた石綿肺(じん肺の一種。じん肺として労災認定されたもののうち、石綿肺と判断したものを別途集計)の支給決定件数は62件(前年度61件)となっており、これを含めると5年度の石綿関連疾病の業務上認定件数は1232件(同1140件)となる。
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