令和4年度の石綿関連疾病の労災支給決定は1139件 ~厚生労働省まとめ~
2023年6月23日
厚生労働省は、令和4年度における石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況(速報値)をまとめた。
それによると、石綿(アスベスト)による肺がん、中皮腫などの労災保険給付の請求件数は1361件(石綿肺を除く)となっており、前年度(1278件)と比べ83件(6.5%)の増加となった(前年度の件数は確定値。以下同じ)。
これを疾病別にみると、肺がん567件(前年度527件)、中皮腫695件(同658件)、良性石綿胸水22件(同33件)、びまん性胸膜肥厚77件(同60件)となっている。
次に、支給決定件数(当該年度以前に請求があったものを含む)は1078件(石綿肺を除く)となっており、前年度(1012件)と比べ66件(6.5%)の増加となった。
疾病別では、肺がん418件(前年度348件)、中皮腫596件(同579件)、良性石綿胸水18件(同22件)、びまん性胸膜肥厚46件(同63件)となっている。
また、平成23年度から別集計を開始した石綿肺の支給決定件数が61件(前年度64件)となっており、4年度の支給決定件数は合計で1139件となった。
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