令和3年度の石綿関連疾病の労災認定は1075件~厚生労働省まとめ~

2022年12月16日

厚生労働省は、令和3年度における石綿関連疾病の労災保険給付などの請求・決定状況(確定値)をまとめた。
それによると、石綿(アスベスト)による疾病の労災保険給付に係る3年度の請求件数は1278件となっており、前年度(1085件)と比べ193件の増加となっている。
疾病別では、肺がん527件(前年度408件)、中皮腫658件(同615件)、良性石綿胸水33件(同20件)、びまん性胸膜肥厚60件(同42件)となっている。
次に、3年度中の決定件数(当該年度に請求されたものに限らない。以下同じ)をみると、全体で1099件、そのうち支給決定(業務上認定)件数が1011件となっている。
疾病別では、肺がん403件(うち業務上認定348件)、中皮腫600件(同678件)、良性石綿胸水24件(同22件)、びまん性胸膜肥厚72件(同63件)となっている。
業務上認定の件数を前年度と比較すると、全体では5件の減少、疾病別では、肺がんが8件増加、中皮腫が29件減少、良性石綿胸水が同数、びまん性胸膜肥厚が16件増加となっている。
また、23年度から集計を始めた石綿肺(じん肺の一種。じん肺として労災認定されたもののうち、石綿肺と判断したものを別途集計)の支給決定件数は64件(前年度44件)となっており、これを含めると3年度の石綿関連疾病の業務上認定件数は1075件(同1060件)となる。
詳しくはこちらまで(厚生労働省のホームページに移動します)。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29518.html

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