令和元年度の石綿関連疾病の労災認定は1145件~厚生労働省まとめ~
2020年12月21日
厚生労働省は、令和元年度における石綿関連疾病の労災保険給付などの請求・決定状況(確定値)をまとめた。
それによると、石綿(アスベスト)による疾病の労災保険給付に係る元年度の請求件数は1204件となっており、前年度(1169件)と比べ35件の増加となっている。疾病別では、肺がん443件(前年度417件)、中皮腫677件(同649件)、良性石綿胸水28件(同35件)、びまん性胸膜肥厚56件(同68件)となっている。
次に、元年度中の決定件数(当該年度に請求されたものに限らない。以下同じ)をみると、全体で1172件、そのうち支給決定(業務上認定)件数が1093件となっている。
疾病別では、肺がん420件(うち業務上認定375件)、中皮腫662件(同641件)、良性石綿胸水29件(同27件)、びまん性胸膜肥厚61件(同50件)となっている。
業務上認定の件数を前年度と比較すると、全体では96件の増加、疾病別では、肺がんが1件減少、中皮腫が107件増加、良性石綿胸水が7件減少、びまん性胸膜肥厚が3件減少となっている。
また、23年度から集計を始めた石綿肺(じん肺の一種。じん肺として労災認定されたもののうち、石綿肺と判断したものを別途集計)の支給決定件数は52件(平成30年度60件)となっており、これを含めると元年度の石綿関連疾病の業務上認定件数は1145件(同1057件)となる。
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