令和元年度の石綿関連疾病の労災支給決定は1142件~厚生労働省まとめ~
2020年6月26日
厚生労働省は、令和元年度における石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況(速報値)をまとめた。
それによると、石綿(アスベスト)による肺がん、中皮腫などの労災保険給付の請求件数は1206件(石綿肺を除く)となっており、前年度(1169件)と比べ37件(3.2%)の増加となった(前年度の件数は確定値。以下同じ)。
これを疾病別にみると、肺がん445件(前年度417件)、中皮腫678件(同649件)、良性石綿胸水27件(同35件)、びまん性胸膜肥厚56件(同68件)となっている。
次に、支給決定件数(元年度中に請求されたものに限らない)は1090件(石綿肺を除く)となっており、前年度(997件)と比べ93件(9.3%)の増加となった。疾病別では、肺がん373件(前年度376件)、中皮腫640件(同534件)、良性石綿胸水27件(同34件)、びまん性胸膜肥厚50件(同53件)となっている。
また、平成23年度から別集計を開始した石綿肺の支給決定件数が52件(前年度60件)となっており、元年度の支給決定件数は合計で1142件となった。
詳しくはこちらまで(厚生労働省のホームページに移動します)。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11938.html