29年度の石綿関連疾病の労災認定は1039件~厚生労働省まとめ~

2019年1月11日

厚生労働省は、平成29年度における石綿関連疾病の労災保険給付などの請求・決定状況(確定値)をまとめた。
それによると、石綿(アスベスト)による疾病の労災保険給付に係る29年度の請求件数は1085件となっており、前年度(1109件)と比べ24件の減少となっている。
疾病別では、肺がん443件(前年度427件)、中皮腫571件(同595件)、良性石綿胸水25件(同30件)、びまん性胸膜肥厚46件(同57件)となっている。
次に、29年度中の決定件数(当該年度に請求されたものに限らない。以下同じ)をみると、全体で1066件、そのうち支給決定(業務上認定)件数が987件となっている。
疾病別では、肺がん387件(うち業務上認定335件)、中皮腫584件(同564件)、良性石綿胸水40件(同39件)、びまん性胸膜肥厚55件(同49件)となっている。
業務上認定の件数を前年度と比較すると、全体では5件の増加、疾病別では、肺がんが32件減少、中皮腫が24件増加、良性石綿胸水が19件増加、びまん性胸膜肥厚が14件増加となっている。
また、23年度から集計を始めた石綿肺(じん肺の一種。じん肺として労災認定されたもののうち、石綿肺と判断したものを別途集計)の支給決定件数は52件(28年度76件)となっており、これを含めると29年度の石綿関連疾病の業務上認定件数は1039件(同1057件)となる。
詳しくはこちらまで(厚生労働省のホームページに移動します)。
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000188608_00001.html

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