精神障害の労災請求件数は6年連続増加の1820件~30年度・過労死等の労災補償状況~

2019年7月8日

厚生労働省は、平成30年度「過労死等の労災補償状況」(過重な仕事が原因で発症した脳・心臓疾患、仕事による強いストレスなどが原因で発病した精神障害の労災補償状況)をまとめた。
それによると、脳・心臓疾患の労災請求件数は877件で、前年度(840件)と比べ37件(4.4%)増加した。
また、業務上認定されたのは238件(当該年度内に業務上認定された件数で、当該年度以前に請求があったものを含む。以下同じ)で、前年度(253件)と比べ15件(5.9%)減少している。
請求件数は4年連続の増加、業務上認定件数は2年連続の減少となった。
次に、精神障害についてみると、労災請求件数は1820件で、前年度(1732件)と比べ88件(5.1%)増加した。
また、業務上認定されたのは465件で、前年度(506件)と比べ41件(8.1%)減少している。
請求件数は6年連続の増加、業務上認定件数は3年ぶりの減少となった。
なお、精神障害に係る労災請求事案の場合、精神障害の結果、自殺(未遂を含む)に至った事案があるが、30年度は1820件中200件(うち業務上認定76件)となっている。
また、裁量労働制対象者に係る業務上認定件数は、脳・心臓疾患が1件(前年度4件)で、専門業務型裁量労働制対象者に関する支給決定となっている。
また、精神障害の業務上認定件数は5件(前年度10件)で、すべて専門業務型裁量労働制対象者に関する支給決定となっている。
詳しくはこちらまで(厚生労働省のホームページに移動します)。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05400.html

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